2011年 05月 09日
ふつうの1日 |
*庭の片隅に咲くわすれな草。Non ti scordar di me. いろんなこと忘れないでいよう。
3.11という日付変更線を境に、この世界はがらりと位相を変えてしまいました。津波とともに「凡庸で怠惰ながらも強固だった日常」という幻想は失われ、その代わりにどこかひりひりとした「日常であろうとする仮の生活」が始まったようです。一見すると同じようではあるものの、私たちはとても危うい不確定な世界に身を置くことになりました。未来というものをにわかに思い描くのも容易ではなくなってしまったのです。このことがどんなに不安であるか、実際に経験するまで知るよしもありませんでした。私たちの時間は過去も未来も傷ついてしまったのです。あの日から2ヶ月が過ぎようとしています。不穏で不安定な生活もこの連休の1週間を挟んでひとつの節目を迎えたような感じです。あらゆる事物の意味や価値が変わってしまったとはいえ、あらたなかたちの日常を取り戻さなければなりません。連休の終わりに穏やかに平和に過ごしたふつうの1日。それが次のポジティブな一歩を踏みだす勇気になった気がしています。
HPのダイアリー4月号「IMAGINE」自分が変われば世界は変わる、まだ間に合うと信じよう。imagineしてみよう、そんな世界を。
3.11という日付変更線を境に、この世界はがらりと位相を変えてしまいました。津波とともに「凡庸で怠惰ながらも強固だった日常」という幻想は失われ、その代わりにどこかひりひりとした「日常であろうとする仮の生活」が始まったようです。一見すると同じようではあるものの、私たちはとても危うい不確定な世界に身を置くことになりました。未来というものをにわかに思い描くのも容易ではなくなってしまったのです。このことがどんなに不安であるか、実際に経験するまで知るよしもありませんでした。私たちの時間は過去も未来も傷ついてしまったのです。あの日から2ヶ月が過ぎようとしています。不穏で不安定な生活もこの連休の1週間を挟んでひとつの節目を迎えたような感じです。あらゆる事物の意味や価値が変わってしまったとはいえ、あらたなかたちの日常を取り戻さなければなりません。連休の終わりに穏やかに平和に過ごしたふつうの1日。それが次のポジティブな一歩を踏みだす勇気になった気がしています。
HPのダイアリー4月号「IMAGINE」自分が変われば世界は変わる、まだ間に合うと信じよう。imagineしてみよう、そんな世界を。
by tencovenexiana
| 2011-05-09 17:05
| vita giornale