2010年 10月 09日
ポレントーネ |
今年の夏はあまりに過酷だったな。なにせこの私が料理のやる気を失うくらいだったのだから。最近になってやっと秋らしくなり、台所で火を使う時間が長くなってきた。で、久しぶりにポレンタを作ることに。最初にヴェネツィア的なるものとして紹介するのにまことにふさわしい食べ物かも。ポレンタとはトウモロコシの粉を煮て作る「そばがき」のようなもので、ヴェネツィアのあるヴェネト州をはじめピエモンテやフリウリなど北イタリア全域で広く食べられている。昔まだ小麦のパンが貴重だった頃、主に農民たちが常食とする、どちらかというと貧しい食べ物の代名詞であった。なので、北イタリア人を揶揄するようなとき「ポレンタ食い」という意味で、POLENTONEという言葉がある。これに対して南の人間にはマッケローネ(マカロニ食い)というのだけど、どちらもだからどうなんだ、というくらいの迫力のなさ。
*奥にある黄色い物体がポレンタです。
今では貧しい食べ物というイメージはなく、北イタリアの郷土料理の代表として、家庭はもちろんレストランでもマストアイテム。秋の収穫祭の季節にはあちこちでポレンタ祭りなるものが開催されるくらい。当然ヴェネツィア的生活を標榜する私の大好物でもある。和食の「おかずとごはん」の関係に最も近い感覚で、とにかく色んな料理に添えられる。イカスミ煮、トリッパ、キノコの煮物、海老の蒸し煮、魚介のフリットやサラミやサルシッチャ(ソーセージね)、フォルマッジオにもポレンタである。今日は最もポピュラーな牛肉の煮込みに合わせることにしよう。
*ポレンタをかき混ぜ中。後ろの鍋の中は牛肉の煮込み。






*奥にある黄色い物体がポレンタです。
今では貧しい食べ物というイメージはなく、北イタリアの郷土料理の代表として、家庭はもちろんレストランでもマストアイテム。秋の収穫祭の季節にはあちこちでポレンタ祭りなるものが開催されるくらい。当然ヴェネツィア的生活を標榜する私の大好物でもある。和食の「おかずとごはん」の関係に最も近い感覚で、とにかく色んな料理に添えられる。イカスミ煮、トリッパ、キノコの煮物、海老の蒸し煮、魚介のフリットやサラミやサルシッチャ(ソーセージね)、フォルマッジオにもポレンタである。今日は最もポピュラーな牛肉の煮込みに合わせることにしよう。
*ポレンタをかき混ぜ中。後ろの鍋の中は牛肉の煮込み。



ポレンタ作りはちょっとしたコツと根気があればとても簡単。鍋(我が家のはヴェネツィアで購入した専用鍋)にお湯を沸かし、塩を入れ、あとはポレンタの粉を適宜ふり入れ、間髪入れずに木べらで混ぜるのみ。早まって粉を入れすぎると、あっという間に固まって悲惨なことになるので、様子をみながら、はじめはポタージュくらいの状態から始めるのが肝要です。市販のインスタントと銘うったポレンタを使用して約30分くらいで、出来上がり。ぼてっとしてきたら、木の板の上にどっとあけます。出来たての熱々も旨いし、少し冷め加減のくず餅状も食べごろ。余ったら次の日お餅のようにこんがり焼き目をつけてもいいし、結局どうやってもBUONISSIMOってことです。ポレンタにゴルゴンゾーラなんて組み合わせが病みつきになったら、立派なポレントーネの証拠。
*こちらはヴェネツィアのマンマ(8年前なので若い!)のバージョン。白いポレンタに合わせるおかずはヴェネツィア風レバー。これも美味。



by tencovenexiana
| 2010-10-09 18:10
| レシピ/ricetta