2011年 09月 28日
いつものごはん「秋になりました」 |
暑さ寒さも彼岸まで、と昔の人はよくいったもので、お彼岸を過ぎたらほんとうにきっぱりと秋がやってきました。気温もそうですが、何といっても湿度が違いますね。多少暑くてもからっとした晴天は気持ちがいい。そして、こう涼しくなって来ると俄然煮込み料理などする気になるものです。家内工業的SOHOな我が家、あいかわらずわさわさと忙しくしていますが、食事の時間は支度も含めて気分転換の一種。冷蔵庫のあり合わせであっても、なんとかなるものです。先日ブログを見てくれている友人から「ホントに毎日ああいうごはん食べてるの?」と訊かれました。はい、すみません、ホントに食べてます。日々のごはんを大事にする、それが私らしくいることの基本だと思っています。そんな中からいくつかご紹介します。
*プリモは定番アサリのスパゲッティ。
お彼岸のお墓参り、浅草へ行ったついでにアメ横に寄りました。御徒町の駅前の食品デパート「吉池」で、珍しく新鮮なエイの切り身を見つけました。エイは“カスベ”という名で呼ばれ、和食では煮付けなどにするようです。ヴェネツィアだとエイ、RAZZAは比較的ポピュラーな魚で、大きな切り身のまま茹でて食べます。最初は茹でただけの魚?と不審に思いましたが、オリーブオイルと塩胡椒だけで、これが見事に美味しいのだから不思議。でもこの日はイサオ君のリクエストにより、ムニエルにしました。軽く小麦粉をはたいてバターとオリーブオイルで香ばしくかりっと焼き上げます。フライパンに残った焼き汁にケッパーを加え、ソースにします。ポワーブルローズをちらせば、味と見た目、両方のアクセントに。実はエイのムニエルにも、ちょっとした思い出があります。昔々ロンドンのオイスターバーが併設されたシーフードレストランで注文したSKATEFISHのムニエルが忘れられないくらい美味だったのです。あの時歩いたウエストケンジントンの町に思いを馳せながら、というのも乙なものです。
魚に比べて冷凍保存がしやすい肉類。特売品を買って、我が家では牛、豚、鶏、ラム、挽肉を常備。その他、豚耳、ハチノス(トリッパ用)、牛スジなどもストックのアイテムです。挽肉は1回分を小分けにしたり、ランチのハンバーガー用にパティにして保存しておくと便利です。その他野菜は週末に道の駅でまとめ買いしているので、週日買い物に行けなくても大丈夫な態勢です。で、そういう日もあわてず騒がず、冷凍庫からひっぱりだしたのは、生姜焼き用として売っている豚肉ロース、作り置きのアマトリチャーナ用のソース。できますものは、定番のじゃがいものローズマリー風味(この料理はなんとなくイサオ君の担当になりつつあります)、プリモはアマトリチャーナのスパゲッティ、セコンドは豚肉のソテー、ケッパー入りのクリームソース(といっても生クリームは使わず牛乳で)。つけあわせはインゲンと人参です。先に献立を決めて、わざわざ買い物に行くこともありますが、たいていの日は買い置きの材料をあれこれ組み合わせて使います。今日は何にしようかな、としばしゲームのように頭を働かせるのも楽しんで。
*サラミやフォルマッジオを切り、あり合わせの野菜を焼いた前菜で。ヴィーノ・ロッソがすすみます。
涼しくなると、煮込み料理もいいかなという気になりますね。この日も買い物に行く時間がなかったので、冷凍庫の買い置きの肉でラグーを作ることに。挽肉ではなく、牛肉と牛すじ肉をコマ切れにして、ある程度の食感を残してみました。これぞ肉!というしっかりしたラグーには、食べごたえのあるパスタが合います。なので、南イタリアのパスタ、パッケリにしました。マッチ箱くらいの大きさがあって、もちもちした食感があとをひきます。つけあわせは今何故か頻出のインゲンと人参。そしてもちろん赤ワインを開けましょう!
*セコンドは皮を香ばしく焼き上げた鶏のグリル。レモンで爽やかに。
週末は実家で過ごすというのも自分らしくいるための生活パターン。母や姉と一緒に食卓を囲むのが楽しみです。実家の庭に植えているバジル、いつもは夏の間に陽枯れしてしまいがちなのですが、今年は成績がよくまだ青々と元気です。地植えのバジルは鉢植えのに比べ、色も香りも味も格段に違います。姉がせっせとバジルペーストを作っておいてくれるので、実家では眼にも鮮やかなジェノヴェーゼのパスタを簡単に味わうことが出来ます。86歳の我が母は、バジルが大好き。「バジルってなんておいしいのかしらねえ」と、お皿に残ったソースをパンできれいにぬぐって平らげます。我が母ながらあっぱれなものだと感心します。
*プリモは定番アサリのスパゲッティ。
お彼岸のお墓参り、浅草へ行ったついでにアメ横に寄りました。御徒町の駅前の食品デパート「吉池」で、珍しく新鮮なエイの切り身を見つけました。エイは“カスベ”という名で呼ばれ、和食では煮付けなどにするようです。ヴェネツィアだとエイ、RAZZAは比較的ポピュラーな魚で、大きな切り身のまま茹でて食べます。最初は茹でただけの魚?と不審に思いましたが、オリーブオイルと塩胡椒だけで、これが見事に美味しいのだから不思議。でもこの日はイサオ君のリクエストにより、ムニエルにしました。軽く小麦粉をはたいてバターとオリーブオイルで香ばしくかりっと焼き上げます。フライパンに残った焼き汁にケッパーを加え、ソースにします。ポワーブルローズをちらせば、味と見た目、両方のアクセントに。実はエイのムニエルにも、ちょっとした思い出があります。昔々ロンドンのオイスターバーが併設されたシーフードレストランで注文したSKATEFISHのムニエルが忘れられないくらい美味だったのです。あの時歩いたウエストケンジントンの町に思いを馳せながら、というのも乙なものです。
魚に比べて冷凍保存がしやすい肉類。特売品を買って、我が家では牛、豚、鶏、ラム、挽肉を常備。その他、豚耳、ハチノス(トリッパ用)、牛スジなどもストックのアイテムです。挽肉は1回分を小分けにしたり、ランチのハンバーガー用にパティにして保存しておくと便利です。その他野菜は週末に道の駅でまとめ買いしているので、週日買い物に行けなくても大丈夫な態勢です。で、そういう日もあわてず騒がず、冷凍庫からひっぱりだしたのは、生姜焼き用として売っている豚肉ロース、作り置きのアマトリチャーナ用のソース。できますものは、定番のじゃがいものローズマリー風味(この料理はなんとなくイサオ君の担当になりつつあります)、プリモはアマトリチャーナのスパゲッティ、セコンドは豚肉のソテー、ケッパー入りのクリームソース(といっても生クリームは使わず牛乳で)。つけあわせはインゲンと人参です。先に献立を決めて、わざわざ買い物に行くこともありますが、たいていの日は買い置きの材料をあれこれ組み合わせて使います。今日は何にしようかな、としばしゲームのように頭を働かせるのも楽しんで。
*サラミやフォルマッジオを切り、あり合わせの野菜を焼いた前菜で。ヴィーノ・ロッソがすすみます。
涼しくなると、煮込み料理もいいかなという気になりますね。この日も買い物に行く時間がなかったので、冷凍庫の買い置きの肉でラグーを作ることに。挽肉ではなく、牛肉と牛すじ肉をコマ切れにして、ある程度の食感を残してみました。これぞ肉!というしっかりしたラグーには、食べごたえのあるパスタが合います。なので、南イタリアのパスタ、パッケリにしました。マッチ箱くらいの大きさがあって、もちもちした食感があとをひきます。つけあわせは今何故か頻出のインゲンと人参。そしてもちろん赤ワインを開けましょう!
*セコンドは皮を香ばしく焼き上げた鶏のグリル。レモンで爽やかに。
週末は実家で過ごすというのも自分らしくいるための生活パターン。母や姉と一緒に食卓を囲むのが楽しみです。実家の庭に植えているバジル、いつもは夏の間に陽枯れしてしまいがちなのですが、今年は成績がよくまだ青々と元気です。地植えのバジルは鉢植えのに比べ、色も香りも味も格段に違います。姉がせっせとバジルペーストを作っておいてくれるので、実家では眼にも鮮やかなジェノヴェーゼのパスタを簡単に味わうことが出来ます。86歳の我が母は、バジルが大好き。「バジルってなんておいしいのかしらねえ」と、お皿に残ったソースをパンできれいにぬぐって平らげます。我が母ながらあっぱれなものだと感心します。
by tencovenexiana
| 2011-09-28 22:09
| cucina