2012年 01月 08日
LIMONCELLO |
新年あけまして、リモンチェッロを作ってみました。リモンチェッロはイタリアはシチリア名産のリキュールです。きっかけとなったのは敬愛する居酒屋マエストロO氏から頂いた自家製リモンチェッロ。
昨年秋に訪れたナポリでその旨さにはまり、作ってみたのだとか。自家製リモンチェッロとは、なんと魅惑的なのでしょう。
かねてより作ってみたいと思うもののひとつでしたが、その後絶好のタイミングで、自宅の敷地でレモンを栽培している方から、
無農薬の素晴らしいレモンが送られてきたのでした。
さっそく作ってみることにしました。
さっそくネットでレシピを調べてみたら、思っていたよりずっと簡単でした。材料はレモン、ウォッカ、砂糖、水、たったこれだけ。
ただし、ウォッカはアルコール度数が96度という火気厳禁のもの、
ポーランドのスピリタスを使います。
もっと度数の低いウォッカでもできますが、やはりここは本場の味にこだわりたい。
作り方がシンプルな分、材料には吟味が必要のようです。
以下は500mlのスピリタスウォッカと500mlのシロップを合わせ1リットル作るレシピです。
レモンは使うのは皮だけで7〜8個分。皮にワックスや防カビ剤などを使用していないものでなければいけません。
①レモンの皮をできるだけ薄く削ぎます。
皮の白い部分が入ると苦みがでるので要注意です。
②それをスピリタスウォッカに漬け込み、1週間置いて皮の色と香りを移します。

*写真は上から漬け込み直後 一晩たった状態 1週間後の状態



年末から1週間家を空けるので、30日にこの仕込みの作業をしました。年が明けて自宅に戻ればちょうどレモンウォッカが仕上がっているという案配です。果たして計画通り、1週間後にはウォッカはオレンジがかったレモン色に輝いていました。
③砂糖を水(ウォッカと同量のミネラルウォーターを使います)に溶かしたシロップを作ります。
シロップの甘さは好みですが、あまり薄めだとトロリとした仕上がりになりません。
50%〜60%(500mlの水に250〜300gの砂糖)くらいで。
⑤シロップをよく冷ましてからウォッカと合わせます。
シロップと混ぜると透明なウォッカは白濁し、あのトロリとしたリモンチェッロになります。アルコール度数96度のスピリタスを同量のシロップで割るので、48度のリモンチェッロに仕上がります。


混合してすぐに飲むことも出来ますが、味が熟れて落ち着くまでさらに1週間寝かせます。要するにリモンチェッロとは、レモンの味、香り、色というエッセンスを凝縮させたお酒なのです。
ですから、材料になるレモンの良し悪しがそのまま移しとられます。
オレンジと見まごうばかりの濃厚な色合いのレモンで作ったリモンチェッロ、きっとひと味もふた味も違うことでしょう。
1週間後のお楽しみ、きれいなレモン色は眺めているだけで幸せな気分になります。

by tencovenexiana
| 2012-01-08 19:01
| 料理/cucina